CDについて考える。

はてなでCDについての質問があったので少し考えてみました。


まず、音楽を聞くためのMediaの推移、特徴を考えてみました。


▲ラジオ
 ・ 聞きたい曲の選択はできない。
 ・ コンパクト、軽い。
 ・ 配信側に選択権がある。ブロードキャストなので多くの人に聞いてもらえる可能性がある。


●レコード盤
 ・ 持ち歩いて聞くことができない。


●カセットテープ(ウォークマン後)
 ・ メディア、再生機がコンパクトで持ち歩いて楽しむことができる。
 ・ レコード、CDよりテープを作るため作業が必要。
 ・ 大量のメディアを持ち歩くことはできない。
 ・ メディアは弱く痛んでしまう。
 ・ シーケンシャルアクセス。ランダムアクセス不可。巻き戻し、早送りなどの操作が面倒。


●CD
 ・ランダムアクセス可。
 ・ ある程度の枚数(5枚程度?)を持ち歩くことは可能。(車であれば数十枚程度)
 ・ Digital DataであるためDiskが痛まない限り音の劣化は無い。

 ○CD-R
 ・ 700Mbyte程度。CDで聞くことができるものであれば80min程度。


●HD
 ・ HDの容量分音楽を持ち歩くことができる。(無限ではない)
 ・ CD、NetよりHDに落とす作業が必要。(聞くためには曲を用意する必要がある)
 ・ ジュークボックスを持ち歩くようなもの。
 ・ HDの寿命の影響
 ・ 少し重い。曲数が多ければ我慢できる?


今後考えられる特徴など
☆NetworkによるDataの共有(LicenseKey Table管理などが必要)
 ・ 廃盤などの影響を受けない。
 ・ License-Key、再生LIst(お気に入り)を持ち歩く。曲のDataは必ずしも個人の手元にある必要は無い。
 ・ 容量の制限を受けない。
 ・ 個人がDataを動かす作業が必ずしも必要ではない。コピーガードが不要。
 ・ Userは店舗にAccessする必要が無い。


CDを売るということは、録音したDataを再生する権利を売るということとパッケージを売るというがあわさっています。
演奏に対する対価、作詞、作曲に対する対価は当然ですが、必ずしもパッケージ化は必要ではないのでこの部分の対価に対してuserが厳しくなるのは当然です。音楽を楽しむための1つの手段として、もちろん生ライブが一番ですが、演奏したものを手軽に再現できる点で情報化(Data化)は非常に有効です。しかし、当然の話ですが、なんでもかんでも情報化する必要はないと思います。何を作品として残すかというマネージメントは必要だと考えます。ですからマネージメントしているということの対価のようなものをどのようにするかがKeyになると思います。
もうほとんどの人がCDである必要はないと思っていますから、徒歩か自転車か自動車か電車か飛行機か船って話ではないでしょうか?